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信州未来アプリコンテスト0「デジタル人材育成ブースト↑↑プログラム」受賞者インタビュー:米山広大さん

  • デジタル人材育成ブースト↑↑プログラムトピックス
  • 2022.03.02

2021年12月11日、「信州未来アプリコンテスト0 」のオンラインDemo Dayが開催され、長野工業高等専門学校 電気電子工学科5年 米山広大さんが製作した「SDGsを学べるカレンダー」が「信越情報通信懇談会長賞」を受賞しました。

この「SDGsを学べるカレンダー」は、「SDGsをもっと身近にする」ことを目指して、カレンダーを使いながらSDGsについても学ぶことができるアプリです。毎日SDGsに関する取り組み例を教えてくれたり、カレンダーを開くたびにSDGsについての情報を得ることができます。

本記事では、受賞者である米山さんにインタビュー。「SDGsカレンダー」を作成した背景にある米山さんなりのSDGsへの向き合い方や、その世界観に合わせたさまざまな機能など、コンテストの裏側に迫ります。

「私のSDGカレンダー」が目指す、小さなSDGsの実践

──米山さん、受賞おめでとうございます!ここまで数ヶ月をかけて制作してきたアプリが受賞し、まずはここまでのご感想を教えていただけますか?

米山さん:とても嬉しいです。まずは貴重なご機会をいただきありがとうございます。
実は今までも何度か、独学でプログラミングを身につけようと試みたことがありました。しかし、正直なところ、自分だけで勉強をはじめても途中で挫折していたんです。
「デジタル人材育成ブースト↑↑プログラム」は、毎回進捗報告の場が設けられているので、完成するまでつくり続けられる環境が整えられています。そのおかげで、最後までやり切ることができました。

──今回制作されていた「SDGsカレンダー」ですが、自分がつくりたいとイメージしていたアプリを完成させられたと思いますか?

米山さん:そうですね、デザイン的には完成させられたと思います。しかし、機能的にはまだまだ改善の余地があり、もう少し時間があれば……と思いました。
例えば、カレンダーの予定設定機能で、かなり時間をかけて頑張ってもUIが改善できなかったんです。これは今使っているパッケージに問題があるため、本気で改善しようと思うとゼロから作り直しを検討する必要があります。そこまでやり切ろうと思うと、やはり時間が足りなかったですね。
また、その他にも、構想していたものの実装できなかった機能として、Todoリストと共有機能の連携があります。自分がやろうとしているSDGsな取り組みを入力すると、そのまま友達にも共有される機能です。この機能があれば、みんなのSDGsな取り組みが、SNSのようなチャットページで自動で共有され、広がっていく世界が実現できると思います。

──いまお話されていたように、SDGsカレンダーは、友達とSDGsな取り組みを「共有する」ことに力を入れていると感じました。それはなぜでしょうか?

米山さん:それは、僕が面倒くさがり屋だからです(笑)。SDGsは、そもそも何をやるか考えるのがすごく手間だと思うんです。でも、誰かがやっている取り組みがSNSのように流れてくれば、「みんなもやってるし、自分もやってみるか」と思えるはずです。
このSDGsな取り組みは、別に小さなことでもいいんです。例えば、友達から「今日は全身古着コーデで1日過ごしました」と共有されてきたとします。すると、「こんなこともSDGsな取り組みなのか」と、読んだ人たちは気づくと思うんです。そこから、自分も意識して古着をファッションに取り入れるようになるかもしれない。
SDGsをハードル高く考えると、なかなか実践できなくなります。でも、「アプリでこんなことをやってる人がいたから、自分もやってみよう」というノリであれば、簡単にできるし続くと思います。

──SDGsカレンダーをスマートフォンのアプリでつくるメリットも、やはり「見るのが簡単だから」なのでしょうか?

米山さん:はい、そうです。スマートフォンは毎日見るし使うので相性が良いと思います。また、開くたびに「SDGsな取り組み」の紹介内容が切り替わるので、得られる情報量が多いこともメリットですね。

長野発、東京経由、世界へ。20歳・高専生が描く夢

──ここから、米山さんご自身についてもお聞きしたいと思います。いま長野工業高等専門学校に通われているとのことですが、学校ではどんなことを勉強されていますか?

米山さん:私が通っているのは、電気電子工学科です。なので、プログラミングは直接的には関係しない分野でした。
私はこの2022年4月から東京の大学に進学します。情報系を勉強できる学部への進学も迷ったのですが、プログラミングは独学でも身につけることが出来ると考えて、専攻は医療工学を選択しました。

──今回、米山さんがアプリを作成するのに使ったコンピューター言語・Flutterは、いまIT企業での需要が高い言語のひとつです。東京でエンジニアとして働くことも考えていますか?

米山さん:はい。実はアルバイトではあるのですが、IT企業にてフルリモートで働く予定があります。やはり、私は自分がやり続けられる環境が必要なので、働きながらもっとプログラミングの勉強を進められればと考えています。

──米山さんの将来の夢を教えてください。
米山さん:いまは日々エンジニアとしての勉強に励んでいますが、エンジニアになることは目的ではなく、手段だと思っています。
私が一番やりたいのは、海外で働くことです。色々なところを旅していてもパソコンひとつで稼げるフリーランスのエンジニアは、海外で働くうえで現実的な職業選択だと思っています。
また、海外で働きたいと思った原体験には、高校3年生の時に文部科学省が行っている留学プログラム「トビタテ留学JAPAN」で、アメリカを訪れたことがあります。そこで非常に楽しかった思い出とともに、もともと興味があったシリコンバレーを訪問し、それから海外で働きたいという想いを強く持ち続けています。

──いま、夢に向かってシシコツコツと取り組んでいることはありますか?

 

米山さん:まずは東京に出て、新しい大学や企業で働きはじめるのはひとつの大きな挑戦です。また、海外に出ていくにあたり、自分の中で「こういう仕事をしたい」という具体的なビジョンを固める必要があると考えています。
したがって、今やるべきことは、とにかく動くことです(笑)。まずは小さく色々なチャレンジをしていくなかで、自分のやりたいことを見つけていきたい。それが、僕が今シシコツコツとできることだと思っています。

──最後に、これから信州未来コンテスト0に参加される方へのメッセージをお願いします。

米山さん:プログラミングをあまりやったことが無い人にも、ぜひ挑戦して欲しいと思います。一度始めてしまったら、あとはやるだけの素敵な環境が用意されています。とにかく自分から動き、挑戦し続けていればなにかしら道は開けます。だから、今迷われている方は、とにかく「まずはやってみる」という姿勢で、ぜひ応募してみてくださいね。

──米山さん、お時間いただきありがとうございました!新天地でもぜひ頑張ってください!

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