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事務局からのお知らせ
2017.12.9(Sat)DemoDayレポート
- コンテスト結果
- 2018.03.12
2017年12月9日(土)、晴れ。長野市芸術館アクトスペースで、信州未来アプリコンテスト0(ZERO)DemoDayが開催されました。
出場するのは、過去最多となった60の応募作品の中から、書類選考を勝ち抜いた19組のファイナリスト達。当日、一般の開場時間より少し前に集合した出場者の皆さんからは、緊張感が漂っていました。
今回のテーマは、「”困った”を解決するアプリ」。
プレゼンテーションには、必ず実機によるデモンストレーションを入れることが条件です。
それでは当日の様子をレポートしていきます!
U15(15歳以下)部門
長野県最北端の信濃町、最南端の天龍村をはじめ、県内の小中学生5組が集まりました。
皆さん、緊張しながらもとても堂々としたプレゼンテーションを見せてくれました。
U15-01
テンリュウ(天龍村立天龍中学校)
Plan:「かいけつろ」
Member:橋本虎汰郎、大澤和誠、渡久山和、橋本玲奈、橘希帆
Mentor:木下隼、今村英威斗(飯田OIDE長姫高校)、野澤重徳(天龍中学校)
トップバッターは、天龍中学校「テンリュウ」の皆さん。村のマイクロバスに乗り約200kmの道のりをはるばる来てくれました。
「冬に学校の廊下が結露で滑って危ない!」という教頭先生の”困った”を解決するアプリを開発。その日の天気と気温から、結露しそうなポイントを避けたルートを教えてくれる機能を搭載しました。メンターは、地元飯田市の飯田OIDE長姫高等学校の生徒たち。
「校内案内だけでなく、他の場所にも応用したい」と語るテンリュウの皆さん。審査員からは「非常時の避難経路の誘導や、おしゃれしていて靴を汚したくない等、色々な用途でルート案内アプリとしての付加価値が追加できそう」といった意見が挙がっていました。
トップバッターながら堂々としたプレゼンテーションでした。
U15-02
ビューティフルセブン(天龍村立天龍小学校)
Plan:「はかるちゃん」
Member:橋本 梨花、熊谷 彩菜、遠山 楓
Mentor:赤崎 功紀、熊谷 希良、仲田 冬威(飯田OIDE長姫高校)
「強風時に教室の窓を開けるとプリントが飛び散る」という”困った”に着目した「ビューティフルセブン」の皆さん。
風の強さを測定し、音と絵で知らせるアプリを開発しました。こちらもメンターは、飯田OIDE長姫高等学校の生徒たち。
「風を感知するセンサーも自作した」というビューティフルセブンの皆さん。実機デモでは、うちわを使って風の強さに応じた動作を見せてくれました。無事に予定通り動作し、センサーの安定性もアピールすることができました。
審査員からは、「風の強さを音で解決するアイデアが面白い」という意見が挙がっていました。
自作センサーも含めて、技術を上手に使ったアプリでした。
U15-03
ペン(信濃町立信濃小中学校)
Plan:「洒落凍LD(シャレコールド)」
Member:鳥山俊好、丸山颯太、大倉蒼馬、小林丞汰
Mentor:清水勇太(長野高専)
今回の最年少(小学4~5年生)「ペン」の皆さん。「夏に学校の図書館が暑い」という困りごとを解決するために注目したのは、なんとダジャレ!寒いダジャレで暑い図書館を寒くするアプリを開発しました。メンターは、長野工業専門学校3年の清水さん。
スイッチを押すと、メンバーみんなで考えた寒いダジャレが肉声で流れ、人が凍りつくアニメが表示されるというもの。
「寒くすることが目的なので、ダジャレが面白くてはいけないのです。」と、こだわりを語ってくれたペンの皆さん。
イラストは、応募資料にあったアプリのイメージ図。開発前のアイデア出しの時に描いたとのことです。審査員も「これはどんなアプリなんだろう!?」と書類審査から興味深々でしたが、見事に会場の皆さんの心をつかむアプリとプレゼンテーションを披露してくれました。
U15-04
臼井悠人(松本市立寿小学校)
Plan:「計算ドリル学習アプリ」
Member:臼井 悠人
Mentor: ー
「妹が算数の勉強をするときに、りんごをいちいち紙に書いているので時間がかかる」という、妹さんの”困った”を解決するアプリを開発した臼井悠人さん。小学5年生ながら、今回U15部門では唯一「メンターなし」での出場です。
開発したのは算数問題がランダムに出題されるアプリ。今回のターゲットである妹さん(=低学年)でも使い易いようシンプルに設計。またアプリに登場する絵は妹さんが実際に描いたものとのことでした。
審査員からは、「割り算、掛け算への応用にもぜひチャレンジしてほしい。特に分数の概念は難しくなると思うのですが、きっと君ならできる!」という激励も。
1人で開発した作成力と、身近な人への思いやりがキラリと光るアプリでした。
U15-05
沼野 泰知(筑北村立聖南中学校)
Plan:「STUDY VOICE」
Member:沼野泰知
Mentor:濱田康(BeeTreeプログラミング教室)
「 勉強がはかどらない」という”困った”を解決するため、楽しく勉強が出来るアプリを開発したのは、中学3年生の沼野泰知さん。
メンターは、松本地域を中心にプログラミングの指導活動を行っている、濱田康さんです。
クラスメートの声で勉強の問題を出題してくれるアプリ。実機デモでは、実際に録音された友人の声で動作を見せてくれました。正解すると流れる「いぇぇーーい!」という喜びの声もインパクト大。
審査員からも「学生時代に友達を一緒に勉強していたころを思い出した」という意見が聞かれました。コミュニケーションの大切さを表現する、楽しいアプリでした。
U18(16~18歳)部門
長野県内の工業高校から4チームが書類選考を通過し、DemoDayに出場しました。
ロボットあり、寸劇あり、バリエーション豊かなプレゼンテーションを見せてくれました。
U18-01
よろずくん開発チーム(長野県松本工業高等学校)
Plan:「インフォメーションアシストアプリ〜よろずくん」
Member:内山翔太、平林祐也、井口颯人、中島拓海
Mentor:三澤実(松本工業高校)
松本工業高校「よろずくん開発チーム」が開発したのは、学校生活での小さな困りごとを解決してくれるロボット、その名も「よろずくん」!メンターは松本工業高校の三澤実先生です。
ほんわかした印象の名前とは裏腹に、RFIDタグやインターネット等多くの機能を搭載した、工業高校ならではの技術力を感じるロボットです。よろずくんの実機デモは、ユーモア溢れる寸劇を交えて表現してくれました。
審査員からは、「”学校の困りごと”について細かく掘り下げたことが伝わった」という意見が挙がっていました。
「ゆくゆくは学校だけでなく、病院等にも応用して、よろず問題を解決していきたい」と語る、よろずくん開発チームの皆さん。更なるブラッシュアップを期待しています。
U18-02
電子工学部IoT班(長野県松本工業高等学校)
Plan:「IoTによる地域問題解決アプリ」
Member:矢野達也、湯川加苑、山岸直矢
Mentor:三澤実(松本工業高校)
「橋を維持管理するための交通量調査が大変」という公共的な地域課題に着目したのは、松本工業高校「電子工学部IoT班」の皆さん。こちらもメンターは同校の三澤先生です。
IoT技術を駆使して、24時間365日橋の交通量データを収集。単独のセンサーでは検知できないものも、複数のセンサーを組み合わせることで検知できるようにしたり、人と車の区別ができるようになっていたりと、目を見張る独創的なポイントが多かったことが印象的でした。
有用性が認められ、塩尻市内の橋に実際に取り付けられ実用化が始まっているとのこと。
社会課題への着眼点、ハードウェア、システムの構造を考える力が総合的に長けており、多くの審査員をうならせた作品でした。
U18-03
サイエンス同好会~Wi-Fi農業ハウス班(長野県駒ケ根工業高等学校)
Plan:「~新しい農業の形~携帯端末用遠隔栽培管理システム」
Member:牛丸裕也、川崎凌汰、酒井佑、高橋優吹、竹村健人、古川蓮多
Mentor:石澤 育博(駒ケ根工業高校)
駒ケ根工業高校「サイエンス同好会~Wi-Fi農業ハウス班」が開発したのは、いちご栽培を効率よく行うために農業ハウス内の監視や遠隔操作をスマホで行うIoTシステム。駒ヶ根工業高校の石澤育博先生の元、諏訪東京理科大学や信州大学とも協力し、研究しています。
「地元農家さんの協力を得て、実際に農業ハウスに実装して開発を進めた」と話すサイエンス同好会の皆さん。各デバイスとの接続が大変そうで、苦労と努力が見える作品でした。
また、高齢化社会を踏まえ、若手の農家の育成という着眼点も、審査員から高い評価を得ていました。
もっとたくさんの農家さんに取材して、IoT導入の実態をヒアリングすると、より良いアイディアが出てくると思います。農業×IoTの先進事例を目指して、これからも頑張ってほしいです。
U18-04
長野県岡谷工業高等学校
Plan:「ぐっまいも~にんぐ!」
Member:浅井威風、有賀孝一、三浦惇希、山田圭吾
Mentor:竹内一郎(岡谷工業高校)
岡谷工業高等学校の皆さんが考えたのは、枕を動かして対象者だけを起こす目覚ましアプリ。
竹内先生(岡谷工業高校)が雑談の中でつぶやいた、「自分だけ朝早く起きなきゃいけない日に、目覚ましを掛けると同室で寝ている妻や子どもも起きてしまう」という”困った”に着目し開発しました。
指定した時間になると、枕の中にエアが送り込まれ、枕が伸縮することで対象者だけを起こすこのアプリ。審査員の目の前で、実機デモを見せてくれました。
審査員からは、ロボット振動を応用した技術力に加え、制作コストが安い点での実現性の高さも評価ポイントとなっていました。寝るための姿勢や特徴等の調査を行うと、より有用性の高くなるのでは?とのアドバイスもありました。
技術の高さだけでなく、先生という身近な人の”困った”に着目した、優しいアプリでした。
U29-S(19~29歳の学生)部門
専門学校生、高専生、大学生、大学院生等、県内外から最も多くの応募が集まったこの部門からは、8組がDemoDayに出場しました。
バラエティに富んだ発表の様子をレポートします。
U29-S-01
意識中くらい(明治大学大学院)
Plan:「Middle Drive」
Member:下野弘朗、鳥山らいか、大場直史
Mentor:-
明治大学大学院「意識中くらい」の3人が開発したのは、インターネット接続がなくても動作する、ドキュメント共有システムです。
Bluetoothで特定端末同士を接続するため、山の中や災害時等、インターネットがつながらない環境下でも利用できるという点が最大の特徴です。またこの仕組みは、ドキュメント共有・共同編集以外でも適用可能。拡張性の高さが印象的な作品でした。
審査員からは「プログラミングの開発などにも使えそう」「実際にスマホアプリ化したら利用者がいそう」等、今後の展開について様々なアイデアが飛び交いました。
冷静かつ堂々としたプレゼンテーションで、拡張性の高いワクワクするアプリを見せてくれた、「意識中くらい」の皆さんでした。
U29-S-02
長野大学 田中ゼミナール
Plan:「セキュリティ学習アプリ『The Hacking』」
Member:辰野直哉、竹内智志、山口堅太郎、笠原弘江
Mentor:田中法博(長野大学)
サイバーセキュリティ問題に対し「長野大学田中ゼミナール」が開発したのは、ハッカー同士の戦いをシミュレートできるアプリ。アプリ開発の目的はホワイトハッカーの育成であり、中高生を主なターゲットとしています。
実際に体験できる環境を構築しているのが、このアプリの一番の特徴。デモンストレーションでも、ハッカー同士の攻防をリアルタイムで見せてくれました。
審査員からは、サイバーセキュリティ教育という社会的意義の高さや、既存のアプリを用いて低いハードルで構築が可能な点に評価が集まっていました。
是非様々なシナリオを実装する等更に磨きをかけ、中高生のセキュリティ教育に役立ててほしいと思います。
U29-S-03
松田瞳(長岡造形大学)
Plan:「スマホとごはん」
Member:松田瞳
Mentor:徳久達彦(長岡造形大学)
「食事中にスマホばかり見てる」という”困った”を、あえてスマホを使うことで解決しようというユニークなアプリ「スマホとごはん」を開発した、長岡造形大学の松田瞳さん。
食事中にスマホがしゃべり、コミュニケーションを図ることで、家族間の交流を活性化させたり、1人の食事の寂しさを紛らわせたりします。このアプリが起動している間は、他のアプリは使えない、タスクキラーとしての役割も持っています。
資料がイラスト基調で分かりやすく、また実際の利用シーンを動画で紹介する等、プレゼンが伝わりやすいという印象もありました。
審査員からは、「会話のバリエーションが増えれば拡張性が高まってよいのでは?」「AIスピーカー向けのスキルとして発展させられそう」等の意見が出ました。
スマホを使うことの悩みをスマホで解決するという、逆転の発想が光るアプリでした。
U29-S-04
柄澤駿太(長野工業高等専門学校)
Plan:「iOS向け点字翻訳アプリケーション『Tender』」
Member:柄澤駿太
Mentor:伊藤祥一(長野高専)
長野高専の柄澤駿太さんが開発したのは、視覚障がい者にとって大切な「点字」の誤りに気付くことが出来るアプリ。使用者は晴眼者、つまり目が見える人を想定しています。
「世の中には誤った点字があり、かつ誤りに気づかずそのままになっているケースがある。」と警鐘を鳴らす柄澤さん。スマホカメラの画像認識技術を使って点字を翻訳し、間違っていないかをチェックできる晴眼者向けのアプリを開発しました。
晴眼者にとって点字の誤りはなかなか気づきにくい。また視覚障がい者にとっては、点字の誤りは気づきようがなく、また間違いの内容によっては重大な事故にもなりかねない。
この”困った”に着目し解決しようとした点に対し、審査員からも高い評価の声が聞かれました。
利用者を増やす施策や更なる解析精度の向上等を通じて、本気で社会実装を目指してほしいアプリでした。
U29-S-05
トライアングル(トライデントコンピュータ専門学校)
Plan:「いきものあつめ」
Member:安藤志維、堀川友章、久保怜也
Mentor:河口英生(トライデントコンピュータ専門学校)
愛知県名古屋市から参加のトライデントコンピュータ専門学校「トライアングル」の皆さんが開発したのは、生物の写真を画像分析し、名前や詳細を教えてくれるアプリ。
ただ教えてくれるだけでなく、自分だけの図鑑として登録できたり、それをシェア出来たりもします。また、実際に捕獲しないので、環境にもやさしいアプリです。
「趣味での利用の他、外来危険生物の判定に使う等の用途でも利用できる」と語ったトライアングルのみなさん。審査員からは、「即時性があって楽しそう」「動きが速く写真撮影が難しい場合、動画でも解析可能?」等の鋭い意見が挙がっていました。
表向きには「楽しむために使う」アプリですが、環境への配慮や外来危険生物の判定等の拡張利用等、幅広い視野で開発されたアプリでした。
U29-S-06
長沼一平(信州大学大学院)
Plan:「音声認識発光キーボード」
Member:長沼一平
Mentor:小林一樹(信州大学)
音声認識と光るキーボードを用いて、PC初心者の子どもがキーを発見する手助けを行うアプリを開発したのは、信州大学大学院の長沼一平さん。
今後必修化が予定される等ますます注目される子どものプログラミング教育を見据え、キーボード入力の訓練に使用するためのシステム。文字によってはShiftキーまで光る等、利用者の立場にこだわって開発されています。
審査員からは、「キーボードが苦手な若年層が増える中、入力の技能を身に着けるトレーニングとして有効」「今後の汎用・展開に期待」等の声が聞かれました。
プレゼンテーションも堂々と分かりやすい印象で、見事最優秀賞である「長野県知事賞」を受賞しました。
U29-S-07
原田俊樹(長野工業高等専門学校)
Plan:「チキンとジャンピング」
Member:原田俊樹
Mentor:藤澤義範(長野高専)
長野高専の原田俊樹さんが開発したのは、人工呼吸器を付け発話できない子ども患者向けの訓練アプリです。
人工呼吸器での生活を余儀なくされ、発話等のコミュニケーションができない児童のために、スイッチで操作するコミュニケーションツールアプリがあるそうですが、「スイッチを押す=アプリが動作する」ということを伝えることが困難とのこと。この因果関係を理解してもらうための足掛かりとして「チキンとジャンピング」を作ったという原田さん。
キャラクターをジャンプさせてお菓子を取るゲームアプリですが、操作スイッチを押したときのログや使用者の表情が記録され、支援者が児童の様子を確認・分析することに活用できるというものでした。
個の不便の解消に寄り添った開発は、審査員からも称賛の声が多く聞かれました。
U29-S-08
大保菜南子(長岡造形大学)
Plan:「もしもしもしも」
Member:大保菜南子
Mentor:徳久達彦(長岡造形大学)
「詐欺電話・迷惑電話が多い!」という”困った”のために、迷惑電話撃退アプリを開発したのは、長岡造形大学の大保菜南子さん。
かかってきた電話の発信元をインターネットを活用して検索し、安全度を自動で確認してくれます。利用者はインストールさえしておけば着信時に自動で起動するので、情報機器が苦手な高齢者の方にもやさしい設計。また危険な電話を受けた際に着信音が変わったり、その情報をLINEを通じて家族に伝えたりと、実用的な機能も多いアプリでした。
審査員からは、「既存のコミュニケーションアプリとの連携等、付加価値をもっと掘り下げるとより独自性の高いアプリになっていくのでは」という期待の声が聞かれました。
スマホの電話機能という基本に立ち返った実用性の高いアプリでした。
U29-C(19~29歳の学生以外)部門
29歳以下のICTクリエイターの部門からは、長野市内のICT企業で活躍する2組がDemoDayに出場しました。
U29-C-01
べっつみー(株式会社アソビズム長野ブランチ)
Plan:「したっけな」
Member:阿部正寛、伊藤克
Mentor:-
ゲーム開発事業や子ども向けプログラミング教育事業を展開する株式会社アソビズム長野ブランチ「べっつみー」の2人が開発したのは、鍵の閉め忘れ等を防ぐためのアプリ、その名も「したっけな」。
鍵を閉める、電気を消す等、日常の動作の後に「したっけな」のスイッチを押すだけで、外出先からでも確認が出来るというもの。実は仕組みは簡易で、スイッチもDIYで作れるシンプルなもの。
審査員からはこのシンプルさ・簡易さで日常生活の「困った」を解決できるところに評価の声が集まりました。
簡易だけに、他のテクノロジーとも組み合わせやすく、様々な用途への発展性も感じられるアプリでした。
U29-C-02
株式会社ロゴス ロボットアプリ開発部
Plan:「まいにちロボレク vol.4」
Member:野口紗弥可、倉澤祐太、小沢亮太郎
Mentor:-
ラストを飾るのは、Pepperアプリの開発等を手掛ける株式会社ロゴスロボットアプリ開発部。チームを代表し、野口紗弥可さんがプレゼンしてくれました。
ロボット(Pepper)を介護現場で働き、かつデータを収集・分析するためのPepper用アプリで、実際の介護現場での声を反映して開発しました。プレゼンでは、実際にPepperを登場させ、機能等を目の前で紹介してくれました。
「介護は今後ますます重要になる課題の1つであり、Pepper等のロボットをうまく使うことが重要」と語る野口さん。審査員からも、現場の声を反映した点の評価や、更なる実地検証でかなり面白い事業に発展するのでは?という期待の声もありました。
ロボットアプリの可能性を感じる発表となりました。
特別講演「プログラミング時代のいきかたを考えよう」
全出場者のプレゼン終了後、ICTワークショップ未来工作ゼミのリーダー「よーだ」こと依田大志さんによる、特別講演が行われました。
未来工作ゼミでの活動や、県内の小中学校で行ったプログラミング教育実証事業(総務省)での実際の講座事例を踏まえつつ、より良いプログラミング学習のあり方や、テクノロジーとの付き合い方についてお話しいただきました。
結果発表
今回の表彰結果は、以下のとおりとなりました!(※出場順)
団体名・氏名 | 作品名 | 表彰 | 特別賞 |
テンリュウ(天龍村立天龍中学校) | かいけつろ | ||
ビューティフルセブン(天龍村立天龍小学校) | はかるちゃん | KDDI賞 | |
ペン(信濃町立信濃小中学校) | 洒落凍LD | 長野県教育委員会賞 | Yahoo!きっず賞 |
臼井悠人(松本市立寿小学校) | 計算ドリル学習アプリ | NTTドコモ長野支店賞 | |
沼野泰知(筑北村立聖南中学校) | STUDY VOICE | ソフトバンク賞 |
団体名・氏名 | 作品名 | 表彰 | 特別賞 |
よろずくん開発チーム(長野県松本工業高等学校) | インフォメーションアシストアプリよろずくん | NTTドコモ長野支店賞 | |
電子工学部IoT班(長野県松本工業高等学校) | IoTによる地域問題解決アプリ | 信越情報通信懇談会長賞 | ソフトバンク賞 |
サイエンス同好会Wi-Fi農業ハウス班(長野県駒ケ根工業高等学校) | 新しい農業の形 携帯端末用遠隔栽培管理システム |
Yahoo!JAPAN賞 | |
長野県岡谷工業高等学校 | ぐっまいも~にんぐ! | KDDI賞 |
団体名・氏名 | 作品名 | 表彰 | 特別賞 |
意識中くらい(明治大学大学院) | Middle Drive | 信越情報通信懇談会長賞 | 起業家甲子園挑戦権 |
長野大学田中ゼミナール | セキュリティ学習アプリ「The Hacking」 | VAIO賞 | |
松田瞳(長岡造形大学) | スマホとごはん | NTTドコモ長野支店賞 | |
柄澤駿太(長野工業高等専門学校) | iOS向け点字翻訳アプリケーション「Tender」 | ||
トライアングル(トライデントコンピュータ専門学校) | いきものあつめ | KDDI賞 | |
長沼一平(信州大学大学院) | 音声認識発光キーボード | 長野県知事賞 | |
原田俊樹(長野工業高等専門学校) | チキンとジャンピング | NTTドコモ長野支店賞 | |
大保菜南子(長岡造形大学) | もしもしもしも |
団体名・氏名 | 作品名 | 表彰 | 特別賞 |
べっつみー(株式会社アソビズム長野ブランチ) | したっけな | 総務省信越総合通信局長賞 | KDDI賞 |
株式会社ロゴスロボットアプリ開発部 | まいにちロボレクVol4 | ソフトバンク賞 |
終わりに
過去最多の応募60件から選ばれた今回のDemoDay。
出場した作品も、惜しくも出場できなかった作品も、今回のテーマ「”困った”を解決すること」について深く考えたことがとてもよく伝わってきました。
モノやサービスを創る上で、「困った」は、ある意味チャンスといえます。ただ、実際に「困った」を解決できる新しいモノやサービスを創ることは、言葉で言うほど簡単なことではないとも思います。
本コンテストは、応募してくれた皆さんに、まずは”創る楽しさ”、”考える楽しさ”、そして”発表する楽しさ”を感じてほしいと願っています。
また、これだけ幅広い年代が出場するコンテストです。DemoDayの出場や観覧を通じて、ほかの人の作品、別の年代から受ける刺激も、”楽しい”と感じてもらえたらうれしいです。
次回も、未来のICTクリエイターの挑戦を、心よりお待ちしています!
CONTACT応募先・お問い合わせ
信州未来アプリコンテスト0〈ZERO〉事務局:一般社団法人 長野ITコラボレーションプラットフォーム(NICOLLAP)